部会活動
医療情報化部会
部会長
北岡 有喜 社会医療法人 岡本病院(財団)理事・京都岡本記念病院 副院長
部会のテーマ
①「ポケットカルテ®」電子版お薬手帳や過去の診療明細・検査結果などを閲覧・印刷できる機能を実装したキオスク端末を医療機関や調剤薬局などに設置を進めることにより、携帯電話やパソコンがなくても、「ポケットカルテ®」のサービスが利活用できる環境を整備する。
②2015年7月に公開したiOS対応アプリケーションの普及を図るとともに、電子版お薬手帳の見やすさの改善、服薬管理機能、日本薬剤師会形式のQRコード読み込み機能の全国への普及展開を進める。
③公的個人認証基盤接続に係る実証事業成果を元に、電子版母子手帳、電子版NICU退院手帳の普及促進、電子版透析手帳と透析システムとの連携、在宅透析システムとの連携につなげていく。特に、「国民の健康づくりに向けたPHRの推進に関する検討会」の成果を踏まえて、地方自治体が保有する住民一人一人の健診・検診データや予防接種記録などを、マイナポータルを通じて、各個人の「ポケットカルテ®」にデータ提供する機能の実装を検討する。
④京都府下だけでなく、兵庫県丹波市(柏原赤十字病院)、愛知県名古屋市(名古屋掖済会病院)神奈川県横浜市、富山県南砺市、高知県南国市、北海道帯広市、広島県安芸太田町、静岡県掛川市・袋井市等の地域での取組により地域共通診察券の発行拡大を実施し、ケーブルテレビ各局の対象地域においても発行拡大を実施していく。
⑤「ポケットカルテ®」および地域共通診察券「すこやか安心カード®」運営協議会や合同勉強会(各6回以上12回以下の開催を予定)を通じて、先進的な医療情報を提供することによって、ITコンソーシアム京都の会員の皆様に新たなビジネスチャンスが生まれることを期待する。
⑥また、昨年度から新たに取り組んだICT/IoTを利活用した医療分野における働き方改革も継続して取組、ARやVRを実装したスマートグラスと「ポケットカルテ®」の連動により、来るべき少子高齢化・人口減少社会おける高度専門技術の継承にかかる調査・研究開発を行う。
⑦「ポケットカルテ®」に蓄えられたビッグデータを公益利活用するために、データオーナーである各利用者が、公益利活用を希望する第三者に利活用許諾の同意・不同意・同意撤回およびそれらの履歴管理をするための情報基盤の構築に向けた調査・研究開発等の実証実験を行う。
⑧前項の実証結果をすべての国民が享受できるよう、成果の社会実装を目指す。